オリックス時代にイチローが放った異次元の言葉
ちょうどイチローがブレイクして、シーズン200本安打を打って、オリックスの中心選手に上り詰め時のこと。
当時からイチローはイチロー語録ならぬ、独自の哲学と信念を持っていて、目標に対する自分の行動、その結果、結果に対する新たな目標設定、いわゆるPDCAがズバ抜けていた。
これはとある事。
オリックスはチームの調子があまり上がらずに、ベンチやロッカールームも少し重い雰囲気になっていたとき、あるベテラン選手がチームを盛り上げようとしたのだろう。チームの士気を鼓舞するようにいろいろな選手に声をかけていたときに、イチローにこんな言葉をかける。
「もっと頑張れよ‼︎もっと頑張ればお前はすごいことになるんだから!」
この言葉を聞いてのイチローの返事は
「僕にもっとはない」
一見これだけ聞くと、とんでもなくあっさりした返答で、しかも野球界という縦社会で先輩の選手に言った言葉にこの反応はあり得ないことであるし、イチローがチームワーク度外視の自分のことしか考えていないような自己中心的な選手に思える。
たしかに当時のイチローの野球に対するストイックな姿勢には自己中心的であまりチームのことは考えていないのでは?との見方もあった。
しかし、それはまったく違う。
もちろんこれは本で読んだことなのだが、この本の筆者はこんな見解を示していた。
“イチローはチームワークを考えていないのではない。野球はチームプレーが重要だが、それ以上に自分の事に集中し、いかに結果を出せるか、各々がそれを深く考え、研ぎ澄まされたときに結果としてそれがチームプレーになる”
イチローの僕にもっとはない。という言葉はこんなことを意味しているのだろうと思う。
この頃のイチローは首位打者、最多安打など、オリックスはもとよりパリーグを引っ張るような打者。
このことが、いま自分がやるべきことをやり、それに責任をもち最大限に出している裏付けでもある。
もっと個々で努力してみんなでいい成績をあげて、それをチーム全体に波及していこうぜ!というイチローなりのチームに対する伝え方だったのではないかと、本を読んで強烈に感じたことを今でもはっきりと覚えています。
そしてイチローが誰よりもチームワークに徹していたのは第1回、第2回と連覇したWBCのあの姿を見れば一目瞭然。
イチローはチームワークに徹すると共に自分のやるべきこと、つまりヒットを打って出塁し、味方に少しでも得点の機会を作る。いつも通りに。
その姿勢を見て、若武者達がそれに呼応するかのように実力を最大限に発揮して偉業を成し遂げた。
あれこそが正に日本史上最強のチーム。
自己を各々が最大限に発揮することにより、最強のチームワークになることを実現したことなんだと思っています。
とかく周りを気にする人が多すぎる
ではいざ自分の周りの社会に目を向けてみるとどうでしょう。
仕事をしていて、チームでいる時に、周りのことや人の事を気にしすぎて自分の仕事が疎かになってしまっている人を見かけます。
傍目から見れば、もうちょっと自分の事に集中すればいいのにのなと感じてしまいます。
周りを気にかけることはいいことなのです。しかし、自分の事にだけに集中するのは全体の為にならないと思っているのか、必要以上に周りを気にし、その結果自分のことが疎かになり悪循環に陥っている人がいます。
そういった人はあまり効率のいい働き方が出来ているとは言えないですね。
でも反対に自分のやるべきことに徹している人は仕事がすごい出来る人が多い。
言い換えるならば、自分の能力を個々に発揮しているときそれが集まって集団ができる時、その集団は研ぎ澄まされていて、そして強い。
だからこそ、まずは自分から。
自分の足元を見つめて何をすればいいのか
自分はどこに向かいたいのか、
何を目標として何を達成したいのか、
このことが明確になれば自分のやるべきことがハッキリとみえてくるはずです。
そしてそれはいうまでもなく
チームのことをみんなが考えて行動していることが前提の話ですが。
最後に
自分は若い時にこのイチローの名言を知ることが出来ていたので、周りに何か影響されて流されるようなことは無かったに等しいです。
みんな帰った後とか遊んでる時に技術の練習していましたから。
やはり自分は自分で、周りで起きてることに動じない。しっかりと自分のやるべきことをやるということが身についたのだと思います。
噂話や嫉妬だったりはマイナスにしかならないことを知っていましたから、自分のことに邁進して来れたんだと思います。
あの人がどうとかこうとか、そのような雑念からまずは自分が抜け出して、いま自分が行うべきことは何なのかに集中して、みんなでそれをやればその集合体であるチームは必ずまとまりがでてくる。
今回はこのことを書かせていただきました。
最後までお読みいただきありがとうございたした。