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【超人気そば店 港屋】を突然閉めた店主 菊地剛志氏とはいったい!?

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そば業界に革命をもたらした東京港区虎ノ門の超人気そば店、港屋

そば業界のみならず食文化そのものを変えたといっても過言ではないその独特な表現を現した港屋のそばは

甘辛く味付けされた肉とネギ、ゴマ、海苔がふんだんに乗った、太い固めの自家製そばに濃くしょっぱいめんつゆ。

そしてそのめんつゆにラー油を入れて食べる。

今や定番になりつつあるこの独特の食べ方を考案したのも何を隠そう、港屋の店主菊池剛志氏。

しかし、そば業界に革命をもたらした港屋が突如閉店。突然の閉店に港屋ロスに陥いる人が続出。

今回はそんな港屋が今どうなっているのか。

元店主菊池剛志氏とはいったい何者なのかをご紹介!

港屋閉店

港屋が閉店したのは2019年2月4日。

「どうやら、寿命が来たようです」という独特の言い回しの表現で港屋は17年の歴史に幕を下ろしました。

「ああ、もうあの味はたべれないのか…」とSNSを中心に残念がる人が続出しました。

それでその後はどうなっているのか。

店は存続しているのか、いないのか。

単刀直入にいうと

「港屋2」が東京大手町、ホテル星のや東京1階にオープンしてます。

店内は立ち食いそば形式でメニューも港屋と同じ「冷たい肉そば」が食べれる。

ただし、港屋店主の菊池さんは店に立っているわけではなく、あくまでノウハウを伝えてプロデュースをしている立場。

菊池氏曰く、自分は寅年・寅月・寅日・生まれで虎ノ門という地名を愛していて

「港屋」をやるには虎ノ門という場所以外考えられない。

なので虎ノ門以外の場所で自分が現場に立って「港屋」をやるという事はないとのこと。

でも、まずは港屋フリークの方や港屋ロスに陥った人にとっては朗報であることは確かです。

なにはともあれ、港屋の肉そばがまた食べれるのは、本当に嬉しいことですよね。

港屋2

店舗情報
住所:東京都千代田区大手町1-9-1 星のや東京 1階
営業時間:11:30〜売りきれ仕舞い

港屋元店主菊池剛志さん

そんな港屋の大人気肉そばを誕生させたのが、菊池剛志さん。

なんでも元銀行員で脱サラしてそばやをオープン。銀行を辞める前に貯めたお金で1年間スタジオにこもり、そばを考案させた。

まったくのズブの素人が考えたからこそ、港屋のそばは誕生した。なんの既成概念がなかったからこそ誕生したそばで、もしどこかの蕎麦屋で修行していたとすれば、港屋のそばは無いとハッキリおっしゃいます。

もともとアートや美術に興味があり、自分で何かを創造し、作りたかった。それがたまたまそばであって実際は蕎麦屋をやっていた実感は無かったそうなのだ。

それは店内のモダンなインテリアを見れば容易に想像がつく。店内は暗めの照明で黒いシックな内装で黒い大きなテーブルが全てをつかさどるかのようにどっしりと店を構える。

そこを囲んで、男女が黙々と蕎麦を食べている。しかも流れているのはクラシックといったそば屋というよりはまるで美術館。

そば屋をはじめるきっかけ

そんな菊池さんがそばを屋を始めようとしたきっかけは「テレサ・テン」の『そばに置いてね』という歌詞。

つまりそば。

このテレサテンさんの歌がなければ自分はそば屋をやっていなかったと…。(-。-;..ま、ま、ま

嘘か本当は本人しかわからないのですが、テレビで大真面目に言っていたのだからそうなのでしょう。さすがは港屋のそばを生み出した店主。

人生はあみだくじ

そして菊池さん曰く、人生はあみだくじに似ていると。

あみだくじってジグザグにどこへ行くかわからなくて、下に行き着いた時に当たりかハズレなのかわかったりするのが楽しいんですよね。

菊池さんはこっちだからこっちであって、別にあっちの可能性もあった。でもこっちに来たからこっちに来た。

選択肢をとても大切にしていると。

で、選んだからにはそこで一生懸命ベストを尽くす。だから人生ってあみだクジみたいで面白い!と満面の笑顔でおっしゃっておられましたね。

これには流石に関心しました。ほー、そんな考え方があるのか、面白いなと。

自分に照らし合わせた時にはっきりするのですが「今自分ってなんでここに立ってるんだっけ」ってそう考えたときに

そもそも自分が子供の頃に想像してた自分がやりたかったことなんて殆ど実現できてないんですよね、今やってる仕事も想像してたのと違うし。

でもそれがあみだくじというなら、すごく納得するんですよ。流れるまま、流れついたところでいいんだな。そこに身を置いてる自分でいいんだな。

だって今がすごくいいから

「時の流れに身を任せ」

菊池さんの言葉は深みがあって面白い。

現在の活動

港屋をやめてからのご主人は、大手デパートで販売予定の中華麺を開発したり、美味しい今まで食べたことのない醤油をつくったり、形が美しい、形にこだわるトマトを作ったりといろいろな創作活動をしている。

株式会社KIKUCHI Art Galleryなる会社を興し、代表に就任。菊地剛志の感性で表現したい商品をディレクションする仕事をしているとのこと。

株式会社KIKUCHI Art Gallery 
03-5789-5421
kikuchiartgallery.com

未来への野望

そして菊池さんの今後の最大の目標は

食べ物に著作権を与えること

現在のところ日本では食べものに著作権は存在しないが、今までに無いものを作った人は評価されるべきと考えている。

自分が作った物なのに、あとあと名前も残らないというのでは、そもそもの創造意欲すらなくなってしまうのではないかと危惧している。

これを変える為に、食べ物に著作権を与える活動を本格化していくとのこと。以前には

【「港屋」のそばにもちゃんとした名前を付けて「商標」として後世に残していきたい。】

と語っていたくらいですから、その本気度が伺えます。

食文化を変えたといっていいほどのものを生み出して時代を作ってきた菊池剛志ならば必ず実現させるであろうと信じています。

是非頑張ってほしいです。そして応援してます。

Minatoya3

追記:2019年12月26日

「港屋」がメルセデス・ベンツとコラボレーションした新店舗「Minatoya3」を六本木にオープンしました!!

菊池さんの新しい創作プロジェクトが発信されました。

まさにこのブログで紹介した通り

菊池さんのこれからの未知なる野望が次々と進められている感じです。

Minatoya3のそばは、従来の港屋の定番の冷たい肉そばではなく、今回のコラボ企画で出したそばはなんと温かい肉そば。

元から港屋にあった温かい肉そばとは異なる品で、麺もゼロ作りからつくりあげた菊池氏渾身の一作。

ラー油入りのめんつゆは健在で山椒たっぷりのネギと豚肉が入っているのが特徴。

名前は【メルセデスAMG】の名前が付けられた

「Mercedes―AMG GT Atatakai―Nikusoba」(税込み1200円)。

もうかっこよすぎだろ…。。

ホント菊池さんの頭ん中ってどうなってるんだろうって思えるぐらい凄すぎます。

今度はベンツとのコラボレーションですか…。

なんだかミシュランみたいになってきました。

車と飲食。

感性で表現したい商品をディレクションする

これからの活動にますますの期待です。

Minatoya3

店舗情報

住所:東京六本木Mercedes me Tokyoに隣接するNEXT DOOR

営業時間:

午前11時~15時半

午後5時~10時

売り切れ次第店じまい。

※31日~来年1月5日休業