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【アナザースカイⅡ】西野亮廣氏の投げかけるもの

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今や芸人としてではなく絵本作家として活動が知られているキングコングの西野亮廣さん。

その活動は絵本作家にとどまらず、オンラインサロン主宰、映画製作、美術館創設など多岐にわたります。

そんな異彩を放つ彼の出演するアナザースカイが先日放送されました。 

アナザースカイ/ラオス

西野亮廣さんのアナザースカイは東南アジア、ラオス。

絵本作家として6作目執筆の絵本の舞台に選んだそう。

ラオス人民共和国は東南アジアインドシナ半島に位置するASEAN加盟国。首都はヴィエンチャン。

隣国のベトナムと同じくかつてはフランスの統治下にあったため、今もフランス植民地時代の建築物が立ち並ぶ。

凱旋門に似た建物があり、西野氏は早速自分が地元兵庫県川西市に建設予定の時計台に置き換えて興奮していた。

この番組の約1年前に訪れたラオスの森と木と建物に惹かれ、新しく書く本の舞台に選ぶ。

その中でも特に交流を深めていたのが、ララ村というかたすみの小さな村。

そこの子供達のただ"笑っている"姿に、彼のエンタメの原点があるという。

テレビも携帯もない、建物以外文明の域というものからはほとんど外れている場所で、子供達が笑う。竹とんぼを飛ばせば笑いが起きるし、純粋に走り回り、そこには確かに心の豊かさというのがある。

人が笑っているのが好き。

原点はそこ。

だから行き詰まった時にはまた訪れて、自分はどんなことをしていきたいのか再確認する。

西野氏の近年の活動

絵本作家

オンラインサロン主宰

映画製作

美術館創設

など。

中でもスナック「キャンディ」はオンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』メンバーと一緒に作り、メンバーと一緒に運営していくコミニティ施設。

オンラインサロンとは月額会員制のweb上で展開されるコミュニティで西野氏曰く、ファンクラブと似たようなものだという。

ただ、従来のファンクラブと違うのは主宰しているオーナーがクラブの会員に対して情報を提供したり、一方に投げかけるものだとしたら、オンラインサロンの場合はメンバーと一緒に作っていくもの。

そこには不動産屋もいれば建築士、エンジニアなど、さまざまな人が居て、今度美術館を造ろうとしているのだが、美術館を作るのに興味がある人が集まってきて、一緒に作業をする。

 

西野氏の投げかけるもの

今までのエンタメのスタイルを例えるならレストラン型だったとしたら、西野氏の提案するエンタメのスタイルはバーベキュー型だ。

ご飯を作られたところに食べにいくのではなく、自分が肉を食べたかったら自分で肉を焼いて食べる。

美味しいものを味わうならみんなで焼こうよという考え。

この発想は実に西野さんらしい発想で、以前成人式の振袖が間に合わなくて、社会問題になった「はれのひ」騒動の時はその成人式に出れなかった若者を集めて、リベンジ成人式を行い、その費用を西野さんが全面負担したり

絵本が買えなくて、読みたくても読めないというユーザーがいることを知った時は、じゃあもう無料で読めるようにしようよってことで、無料でweb上に公開したりとか。

つまり枠にハマらない、ぶっ飛んだ考え。

既存の枠には決してハマらない特殊の存在というか。

そして、これは多分だけど、西野さんにアンチが多くて、嫌われたりするのってこういうところがクローズアップされて

いかにも「西野は大盤振る舞いで世の中に気に入られようとしている」

「お金はもっと違うことに使えばいいのに」といった的外れの批判に晒されるからなのかもしれない。

彼はアメトークなどに出演した時も、お金は要らないし、お金にそもそも興味がないといって出演者みんなビビらせてましたね(笑)

こういうところがとても常人には理解できない所以なのではないでしょうか。 

 

共生

僕が以前に受けたセミナーで今でも強烈に覚えているのが

これからは【競争ではなく共生の時代になる】という言葉。

これを聞いたのが今から20年前。今でも鮮烈に心に残っています。

当時共生なんて誰もそんなこと言ってなくて、時代は競争競争の過渡期。誰が勝つのか、負けるのか。

勝負は勝たなければ意味がない、生き残ったものが1番、勝てば官軍みたいな感じですかね。

でも徐々に、確実に社会はその"共生"という生きかた、方向性に向かいつつあると思っていて。

同じ価値観の人が集まって、同じことを共有し、同じ時間を作り上げ楽しむ。

この共生という形をエンタメに落とし込んで既にオリジナルのバーベキュー型というものを実際につくっちゃうなんて、やっぱすげーじゃん西野さん。

 

タモリさんの言葉

でもそんな彼も絵本作家に転身したときには絵本が売れなくて不遇の時代があったのだとか。

画力はあがるけれど、絵本は売れない。

芸人辞める言って、自分の不得意なひな壇やクイズ番組、グルメ番組全部辞めて、でもそれをやっている芸人からは一斉に批判されて、絵本は売れなくて、もうその時は死にかけるぐらいつらかったそうです。

正直にもう売れない、もう無理って言葉があの強気の西野氏からでるくらいだったので相当なプレッシャーがあったのではないかと推測されます。

でもその時のタモリさんの言葉で救われてきたと本人は言っていました。

『時代を追うな。時計の針は一周してお前のところに必ず合うから。とにかくそこに居続けて、ずっとコツコツやっとけ。』

これがタモリさんからずっと言われ続けていた言葉だそうです。

それで実際に本当に10年後時計の針は重なって、絵本が売れるようになって西野氏のストーリーが進んでいく。

これを観た時、身震いがしました。

すげー…。そして薄っすらと涙が滲みました。

先人の築きあげてきたその目には何が映るのか。西野氏の絵が時代に合うことを予言していたかのように、そしてそれはコツコツと実直に自分に向き合うことによって成し遂げられると教え続けたタモリさん。

その重要性について、述べられていることに気づかなくてはなりません。

芸人もミュージシャンも俳優も普通の仕事でもなんでも、結果がすぐにでることは100%無い。実直に努力を正しい方向に持って持続できた人だけが大きなものを掴む。

そして、結果はすぐには現れないほうが、驚くほどに大化けする。

なんとなくこんなことを感じざるをえませんでした。

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第6作目『チックタック』

絵本作家として6作目

そのタイトルは「チックタック」

時計について描く。

西野氏の地元、兵庫県川西市と今回のアナザースカイの舞台、ラオスがモデルになっていて、構想に5年以上費やした意欲作。

番組でも紹介されていたが、高い時計台に木が壮大に絡みつくなんとも迫力がある絵なのだが、いわゆる時計というものが軸になっている。

西野氏曰く、時計の短針と長針は必ず一回は重なり合うのだが、11時代だけは重ならない。短針が逃げ切って12時になるときに長針と重なりあって鐘がなる。

鐘が鳴る前の時間は長く報われない時間が長い、つまり11時代が長いんだということ。

それを自分に対しての11時代というものを言い聞かせてきた、そこにもうすでに物語があるのではないか。

それを絵本に書きたかったのだが、それを最初にやっちゃうと説教くさくなるので、ここまでの年月暖めてきた。

そして、地元兵庫県にその絵本に出てくる実際の時計台を同志達と作る活動も進行中。

正直なところ…

いままで西野亮廣という人物は苦手であったし、正直言って嫌いだった。

芸人辞めて絵本作家になるって??

芸人である程度成功していて、今更絵本作家に転身かと懐疑的な目で見ていた。

で、ちょいちょいメディアに出てきて、良いことだけしゃべってカッコつけんなや‼︎っても思っていた。

でも多分それは芸人としての西野氏が好きだったからなのかもしれない。

キングコングとしてはねるのとびらという冠番組を持って、周りからは若いゆえのやっかみや妬みがあって、それでも面白くなる為の努力は重ねて。

はねるのとびらが終わってからも漫才のクオリティを上げて、力をつけていってM-1の決勝ラウンドまで勝ちあがって。

あのM-1グランプリは見ていてすごく面白かったし、めちゃめちゃ笑った。

なんでこれで優勝じゃねーんだよってテレビに文句いっていつのまにか熱くなってた。

何より同世代ということもあり、応援もしていた。

だから芸人辞めるって宣言したときはガッカリしたし、絵本なんてどうせ失敗すっからって思っていた。

だが、近年の多岐にわたる活動の成功と、その地道にコツコツと努力を重ねてきた姿勢、そして何より時代を捉える目が尋常ではないことに、考えは完全に改められた。

彼は本当の意味での天才なのだ。

さまざまなカルチャーやエンタメ、ビジネス界をも巻き込んで新しい発想を生み出すそのアジリティーはもはや常識の枠を超えている。

彼にしか見えていない世界もある。

間違いなくさまざまな垣根を飛び越えて時代の寵児に今後なっていくと思う。

そんな彼は以降どのような新しいものを我々に見せてくれるのか。

西野亮廣の目標

番組の最後は西野氏の最大の目標に焦点が。

彼はエンタメの1番になりたいと

先程も紹介したが、今までのレストラン型からみんなが参加できるバーベキュー型にすること。

それに興味をもったもの同士が集まりみんなで楽しく創造していく。

みんな参加型のまったく新しいコミニティをつくりそれを新しいスタンダードにする。

今までの従来のスタンダードとはハッキリと一線を画す新しいスタンダードをつくる。

実際に西野氏も番組内で20年前は物理的に出来なかったけど、今なら可能、出来ると。

それが身を結んだときに初めてエンタメの1番になることが出来たと言える。

それが西野氏の最大の目標であると述べておられていました。

正に西野氏の中にある、「空想をカタチに」して生きているような人で今後どのような景色を見せてくれるのか興味が尽きないですね。

最後に

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観ていてとても面白いアナザースカイでしたし、為になって勉強になりました。

もう10回以上は観てしまいましたね(笑)

僕自身もこのブログを書いているように、今はひたすら文章を書くことに徹しつづけてコツコツと努力して、いつかたくさんの人達にこのブログを見て頂けるようになる為に、文章をひたすら書き続けていきたいと思いました。

西野氏のいうように鐘が鳴る前の11時代が長く辛かったとしても針が重なるまでは頑張る。

11時代、精進していきます。

感謝